育児中に感じた、考古学の効き目について(その1)。

私には四人の子供がいます。2019年時点で高一、厨二、あ、間違えた中二、小六、年長です。

全 員 男 の 子 で す 。

破かれた障子や襖の張り替え時がわからないまま過ごし、こういう痕跡を考古学的に分析できないか、脳内シミュレーションしたりしています。

私は長男を産んだあと、自分がなりたい「いい母親像」の理想を高く持ちすぎてアップアップしていました。子どもって、こちらの思惑の通りには動かないんですね。全くいうことを聞いてくれない姿に苛立ちを覚える日々が続きました。

そんなある日、ふとひらめいたのです。

そういえば、土器の形が段階的に変わっていくのも相当な時間がかかっているよなあ、と。

あーーーーーーーー。

私は何を焦っていたんだろう??

考古学のスケールで目の前の長男を見たら、逆に面白くなってきました。

近畿地方の弥生土器(壺)の第Ⅰ様式(一番上)から第Ⅴ様式(一番下)への変化。模式的にシルエットで表しています。

例えば長男が弥生時代の近畿地方の5段階(の様式)に年代を分類されている土器だと仮定して、現在第Ⅰ様式の形態であるとすれば、第Ⅴ様式になるのははるか先のこと。それに、第Ⅰ様式から間をすっ飛ばして第Ⅴ様式に行けるはずはない。形は膨らんだり伸びたり複雑な模様がついたりそれがなくなったりするのだ。とすると・・・?

全く先を急ぐ必要はない気がしてきました。変化(成長)は、見守っている間にも徐々に徐々に進んでいるのです。

いやーーーーーーー本当に育児が楽になりましたよ(〝使用者の声〟風に:なお、こちらは個人の感想であり、効果・効能を表すものではありません)。

考古学の遺物に例えて我が子を見る癖がつきましたね。

長いスケール(物差し)で目の前の状況を観察することは、結構育児のイヤイヤ期(主に2歳前後)なんかにも効きます。そしてその後のつまづいたように感じる時にも効きます。たぶん効くと思います。効くんじゃないかなと思います。まぁちょっと覚悟はしておいてください。

以上、育児中に感じた、考古学の効き目について(その1)でした!

The following two tabs change content below.
金田あおい

金田あおい

代表・デザイナー時代意匠考案 藍寧舎
大学・大学院で考古学を学んだのち、考古学や歴史学が持つ肯定的な側面に焦点を当てたデザインをしたいと専門学校へ。現在は、デザイン製作・ワークショップ・トークイベントなどをおこなう、時代意匠考案 藍寧舎(らんねいしゃ)として活動しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Scroll to top