遺跡に行って考古学 vol.1 歴史の里しだみ古墳群ミュージアム

しだみ古墳群ミュージアムとは、名古屋市守山区上志段味に作られた古墳群を学び、体感できる博物館併設のガイダンス施設です。今年2019年4月にオープンしました。

今回、名古屋市に行く用事ができたのでいそいそと行ってまいりましたよー!

しだみこちゃん・埴輪氏武というキャラクターでもおなじみ。「しだみゅー」という略称もなんだか可愛くて愛着が持てますね。

パンフレットも館内も、子どもたちが好みそうなトーンでまとめられていました。入館してすぐ目に飛び込んでくる階段部分の壁画イラストは、古墳時代のイメージを楽しげに見せてくれています。

かわいいなあ!が第一印象でした。

では、博物館の展示室に入ってみます。まず迎えてくれたのは、「5分でわかる!志段味古墳群」。早川和子さんによるイラストアニメーションで、志段味古墳群がどのように作られ始め、そして作り続けられていったのかという一連の流れがまるっとわかる映像でした。

その後、実物展示を含めた各時代の解説ブースへといざなわれます。映像を見たことである程度流れがわかっているので、展示物にも関心が向きやすくなっています。

展示物の位置が大人には少し低めになっているので、子どもたちの目線を配慮してあるのでしょう。観察しやすければ、興味が湧きますし、家族連れで学べるのは嬉しいですね。

ここから、

さぐる!志段味古墳群

復活!志段味古墳の王

せまる!埴輪づくり

と、古墳関連のブースが続きます。

そして最後は「古代人体験コーナー」。古墳時代の衣食住を知ることができる、生活に密着したスペースでした。古墳を知るだけではなく、どんな暮らしをしていた人たちが古墳を作ったの?その時代背景、知りたいですよね。そんな思いにしっかり答えてくれますよ!

古墳時代のかっこうをして撮影できるというスペースも。古墳時代を追体験できる楽しさがあります。

私の中でツボだった展示はこちらです(右の画像)。こちらも「古代人体験コーナー」の流れで、この時代のご飯の炊き方を説明してあるのですが、実物と模式図を見比べやすく、その場面を豊かにイメージすることができると思いました。蒸したお米、どんな味がしたんでしょうねえ。

このほかにも、企画展コーナーなど、期間ごとに展示替えされるブースもありました。何度行っても楽しめそうですね。

体験活動室です。広いですよ!

さて、博物館を出て二階に向かうと、右手には体験活動室がありました。ちょうど勾玉作りのワークショップをされている方々がいらっしゃいましたよ。そのほかにも、埴輪作り、管玉ブレスレット作りなどができるそうです。

ではそろそろ古墳群の方に行ってみましょう。二階からすぐ古墳公園の方にブリッジが繋がっており、さくさく歩いていける仕組みになっていました。

竹が茂ってますね。その間の小道を表示に沿って進んでいきます。聞こえてくるのは鳥のさえずり、秋の虫の鳴き声。季節的にいい時期にきたなあと思っていたら、蚊に刺されました。ああ、まだいたのね。そういえば、古墳巡りには虫除けが必須だったと思い出しましたw

大塚3号墳です。

少し歩くと、古墳が見えてきましたよ!地図によると、大塚3号墳のようです。現代に至るまでに盛り土が削られてしまった古墳ですが、ひっそりと佇んでいました。……と、その右奥のベンチで横になって寝ている方が!!なんとフリーダム!ちょっと私も真似したい!!

博物館に対する斜面側には、とても背の高い木がいくつも立っています。木陰にはベンチもあり、自転車に乗った少年少女が行き交い、制服の中学生が通り過ぎたりと、地域に密着した憩いの場となっているように感じました。

志段味大塚古墳です。右奥に見える山は東谷山といって、この山と繋がりを持つように志段味古墳群が作られたそうです。古墳時代から意識されてきた山だと思うと、特別なものを感じます。博物館の「5分でわかる!志段味古墳群映像」にも出てきます。

…お昼寝中の方の横を通りつつ、復元されている志段味大塚古墳へ歩を進めます。葺石も埴輪も、作られた当時の姿に復元されているそうです。復元のために使った葺石の中には、実際の発掘調査で出土したものも混じっているとか。墳頂に登ると木棺も復元されていますので、ぜひ現地で確かめてみてくださいね。

公園内には、ほかにいくつも古墳ありますので、巡る楽しみがあります。

古墳が作られた時代には、広い自然の中にどーんと人工物が建てられたわけですから、遠くからでも「あれはなんだ!?」と人々の視線を集めたことでしょう。その古墳が、遥かなる時を経て、現代では人工物だらけの住宅街の中で保存され、自然を感じる憩いの場となっている……なんて、真逆のことが起こっていて面白いなあと感じました。

学べて遊べて楽しめる!を実感しました。「しだみゅー」、今度は家族でサンドイッチでも持ってピクニックするのもいいかも!と思っています。

追記:博物館にはミュージアムショップもあります!志段味古墳群に関連する古墳クッションや、古墳群巡りにぴったりの地図柄手ぬぐいなど、アイデア商品がいっぱい!今回、お客さんがたくさんいらっしゃったので写真が撮れなかったのですが、みなさんぜひ覗いてみてください。古墳のことが好きになる、楽しいグッズ満載でしたよ。

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金田あおい

金田あおい

代表・デザイナー時代意匠考案 藍寧舎
大学・大学院で考古学を学んだのち、考古学や歴史学が持つ肯定的な側面に焦点を当てたデザインをしたいと専門学校へ。現在は、デザイン製作・ワークショップ・トークイベントなどをおこなう、時代意匠考案 藍寧舎(らんねいしゃ)として活動しています。

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