学史が好きです

はじめまして。ブログ記事は初投稿の多田です。
金田が興味深い記事を続々と書いているので、私としては何を書いたものか…という感じですが、まずは自己紹介を。

金田同様、私も母でありますが、我が家は男児1名。SE系サラリーマンの夫は読書嫌いで、唯一読むことができるのが「取扱説明書」(←尊敬すべき才能だと思っています)。男ふたりは歴史に興味がないので、遺跡や博物館に一緒に行っても私が見学している間、彼らは外で虫捕りに興じています。日々、歴史をネタに語れる相手がいないのはツラいところではありますが、頭の中で古代へと様々な思いを巡らすことほどおもしろい事はないと思っているので、淋しくはありません(強がっていないつもりです)。

一人っ子の引っ込み思案で、小さい頃から本が友達でした。「なぜ?どうして?」という疑問に図鑑や伝記は答えやヒントを与えてくれますし、物語を読めば登場人物の考え方とその人生を追体験できるからです。読書は、様々な思考のバリエーションを増やすために、非常に有効だと思っています。

考古学に興味を持ったのも「なぜ?どうして?」が発端だったように思います。そして「浪漫がある」という漠然としたイメージの向こうには、発掘にはじまる科学的根拠の積み重ねがあることにとても驚いたからでした。さらに、ひときわ胸熱だったのが、その手法や根拠のひとつひとつが研究者の奮闘の証であることでした。

多田の愛読書のひとつ『日本考古学史』斎藤忠著

昔、金田から「考古学の中でどんなジャンルが一番好き?」と問われたことがありました。私の答えは「学史!(即答)」でした。古今、様々な研究者がどんな着想点を元にどんな研究をして、どんな結論を導き出したのか、それを元に後進がどの糸口からどんな発見を見出し、どのように発展をもたらしていったのか…連綿とした研究の歴史を知ると、それはもう「プロジェクトX」のネタの宝庫としか思えず、震えるほどおもしろいのです(注:感じ方には個人差があります)。

金田の書いた記事に「「歴史なんて、暗記でしょ?」と言われて考えたこと。」がありましたが、おそらく歴史に興味のない多くの方は、歴史の科学的根拠がどこにあるのか、そしてその科学的根拠を見出したヒトのドラマが見えないからではないかと思っています。

この夏にNHKのEテレで放映されたドキュメンタリー番組「ETV特集『反骨の考古学者 ROKUJI』」をご覧になった方はいらっしゃいますか? こんな風に研究成果や功績はもちろんのこと、研究者のヒトとしての側面を知ることができたら、歴史学はもっと親しみの持てる学問になるのではないでしょうか。

「ETV特集『反骨の考古学者 ROKUJI』」
  https://natalie.mu/owarai/news/337527
  https://www.tvu.co.jp/program/201907_archeology/

縄文人や弥生人も、多くの功績を挙げた過去の研究者も、いま研究の最前線を進む考古学者も、みな同じヒト。工夫のこらしどころ、目の付けどころ、興味のありどころは様々であるところがヒトのおもしろさであり、時空やアカデミズムの垣根を超えて共感できるところだと感じています。

縄文時代は昔過ぎてちょっと思いを馳せられない、という方も、現代の考古学者がどんなことをきっかけに歴史に興味を持ったのか、という話ならすんなり耳に入ってくるかもしれません。
考古学そのものももちろんですが、研究者にもスポットを当てたい!というのが、私がアーケオスケールでやりたいことのひとつです。子供にも大人にも、もっともっと歴史や考古学を身近に感じてもらえるようなツボを探し、記事やイベントを通じて共有していきたいと思っています。

と、まぁ、大きなことを言いましたが、私の喫緊の課題は、夫と子供に歴史への興味を芽生えさせることだと自覚しています。これが一番厄介だったりします……モゴモゴモゴ…。

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多田みのり
旅と歴史のライター、奈良市観光大使 大学・大学院で考古学、歴史地理学を学び、一般企業に就職。その後、一般の方にわかりやすく考古学の成果を紹介することで、自由に歴史を語り、想像する人が増えてほしいとの思いから、歴史ライターに転職。雑誌やウェブでの取材、執筆、編集のほか、小中学校でのワークショップや講演などを行なう。

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