君はせんべいとおかきの違いがわかるか。(前編)

某所で友人たちと食事をしていた時、食べ物の嗜好の話になりました。

Aさん「まあいってしまえば甘いものがあまり好きじゃないんですよね」

Bさん「そうなんですか」

私「確か、Aさんはあんこがお好きじゃなかったですよね」

Aさん「そう、あんこの、特に外側についてるものが苦手なんです」

Bさん「あ、それはオレもわかる気がする」

Aさん「豆大福とか、アンパンとか、中にあんこが入っているものはまだ食べられなくはないんです。でも外側についている・・・おはぎとか、羊羹とかが苦手ですね」

Bさん「オレも外にあんこついてるの駄目。一緒。アンパンは食べるけど、パンを割って中のあんこを多少絞り出して自分好みの割合にしてから食べてます」

人の嗜好の線引きって本当に面白いです。

そういえば私の夫(考古学研究者)が、せんべいとおかきを厳密に分けていて、基本的にせんべいしか食べないのを思い出しました。彼にとって一体どこにその線引きがあるのか。気になったので帰宅後聞いてみました。

私「ねえ、あなたはせんべいとおかきをしっかり分けて、普段せんべいしか食べないじゃない?それはなんで?」

夫「うーん、いろんな理由があるけど、一番は後味の違いかな」

私「そんなに違う?」

夫「全く違う」

私「せんべいは材料がうるち米で、おかきはお餅だっていう違いがあるよね。そこが分岐点なのかな」

夫「いや、それだけじゃない。色とか形とか、だけどまあ後味が一番かな」

私「それは経験的におかきが嫌になったってこと?」

夫「いろいろ食べてきた中で、苦手だと思ったものの多くがおかきだったというのはある。見たときに美味しそうか美味しそうじゃないかって選んだ場合、好きだと思うものがせんべいで……つまり好ましいと思うカテゴリーのものがせんべいに属することが多かったってこと」

私「何か明確な判断基準ってあるの」

夫「そう簡単に言語化できるものではなくて、そのモノがオレにアフォード(afford)してくるかどうかの問題」

私「は???」

(中編に続く)

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金田あおい

金田あおい

代表・デザイナー時代意匠考案 藍寧舎
大学・大学院で考古学を学んだのち、考古学や歴史学が持つ肯定的な側面に焦点を当てたデザインをしたいと専門学校へ。現在は、デザイン製作・ワークショップ・トークイベントなどをおこなう、時代意匠考案 藍寧舎(らんねいしゃ)として活動しています。

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