遺跡に行って考古学Vol.10 新沢千塚古墳群

橿原市の新沢千塚古墳群に行ってきました。5年ほど前にテレビの取材で古墳にコーフン協会のメンバーと訪れて以来です。

新沢千塚古墳群は、約600基からなる古墳群で、日本を代表する群集墳としても有名。国指定史跡に指定されています。4世紀末ごろから造られ始め、6世紀末までの200年間に渡って築かれ続けたという、古墳時代の墓地です。

5年前からするとだいぶ整備が進んでいて、伐開されており驚きました。綺麗に公園化されていて、案内板もとてもわかりやすく親切です。私が訪れた時も赤ちゃん連れの方がベビーカーを押しながら散策を楽しんでいらっしゃいました。駐車場・お手洗いなども完備されているので、お子様連れでも安心ですね。

下草が枯れている季節柄もあるとは思いますが、こんもりとした古墳の形が遠目からもポコポコとよく見えます。

5年前、風の谷のナウシカ(宮崎駿さんのアニメ)に出てくる王蟲の群れのようにも見える!と同伴者と話していました。伐開されて、余計その姿がはっきり見られるようになっています。

遠くには畝傍山が、またさらに遠くには耳成山が、位置によっては香具山までも見える大和三山ビューポイントです。素晴らしい立地に造られたことがわかります。

古墳の方に話を戻しましょう。約600基ある古墳の中で、約2割にあたる古墳が発掘調査されています。
中でも、特別注目されているのが、東西約22メール、南北約16メートル、高さ約1.5メートルの規模を持つ長方形墳である126号墳です。長方形というだけでも珍しいですが、棺の内外には目を見張るような副葬品がおさめられていました。埋葬施設は割竹形木棺です。
その驚くべき副葬品とは、どのようなものだったのかというと、古代ペルシャからもたらされたと考えられているガラス製の碗や皿、青銅製の熨斗(のし:アイロン)や漆盤、金製冠飾りや垂下式耳飾り、腕輪、指輪、玉類などの装身具など………これらは全て、国の重要文化財に指定されています。大陸と深い関係があった人物なのでしょうね。

そのほかに、前方後円墳も円墳もあります。要所要所に案内版があり内容を示してくれていますので、古墳時代のことを学びながら散策することができますよ。

新沢千塚古墳からの出土品は、近くにオープンした「歴史に憩う橿原市博物館」でも見ることができ、古墳群や橿原市の歴史についてさらに詳しく学ぶことができます。「歴史に憩う橿原市博物館」については、また別の機会に書かせていただきたいと思います。

今日は、新沢千塚古墳群をご紹介いたしました。

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金田あおい

金田あおい

代表・デザイナー時代意匠考案 藍寧舎
大学・大学院で考古学を学んだのち、考古学や歴史学が持つ肯定的な側面に焦点を当てたデザインをしたいと専門学校へ。現在は、デザイン製作・ワークショップ・トークイベントなどをおこなう、時代意匠考案 藍寧舎(らんねいしゃ)として活動しています。

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