遺跡に行って考古学Vol.11 荒坂窯跡

奈良県の県指定史跡です。

川原寺の創建時に瓦を供給していた窯跡だと知って、現地を訪ねてみました。
荒坂窯跡は、奈良県五條市西河内町にあり、丘陵先端部の斜面にありました。

え、なにこのプレハブ……ここのドアから中に入るのかなあ?
と手をかけるも、開かず。

右のサッシ窓の隙間から中を覗き込み、目が慣れてくると、

窯跡が見えました(肉眼よりも、カメラで撮影した方がよく見えました)。
どうも、プレハブで囲って現地保存してあり、基本的に一般見学者は中には入れないようになっているようです。

史跡の説明板によると、
窯は北向きの丘陵斜面に築かれた、半地下式の登り窯で、規模は全長9.1メートル、燃焼室長1.3メートル、同幅1.9メートル、焼成室は階段式で長さ5メートルとのこと。
蓮華文軒丸瓦・重弧文軒平瓦・丸瓦・平瓦などの瓦類のほか、須恵器が見つかっているそうです。瓦類は川原寺跡出土のものと共通するもので、白鳳時代、川原寺の創建のために営まれたと考えられているとか。

ここから実際に飛鳥へ瓦が運ばれたと想像すると、働いていた人の姿がいきいきと眼に浮かぶようです。

以前ブログで紹介した五條猫塚古墳も近く、徒歩10分かからないほどの距離ですので、一緒に遺跡散策されてもいいかもしれません。

今日は、飛鳥の川原寺に瓦を供給していた荒坂窯跡についてご紹介しました。

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金田あおい

金田あおい

代表・デザイナー時代意匠考案 藍寧舎
大学・大学院で考古学を学んだのち、考古学や歴史学が持つ肯定的な側面に焦点を当てたデザインをしたいと専門学校へ。現在は、デザイン製作・ワークショップ・トークイベントなどをおこなう、時代意匠考案 藍寧舎(らんねいしゃ)として活動しています。

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