遺跡に行って考古学Vol.14 寒風古墳

昨日のブログに書きました、寒風古窯跡群。実はそのすぐ横に、古墳も発見されています。今日はその寒風古墳のことをご紹介しましょう。

寒風古墳は平成17年に調査されました。石室の床に須恵器の甕の破片を敷き詰めてあるという、岡山県でもとても特異なものであったことで有名です。

現在、墳丘は残っていませんが、周りに堀を巡らせた直径6.5mの円墳だったということがわかっています。石室の規模は、長さが3.2m、奥壁の幅が92cmです。中から副葬品として須恵器の坏が見つかりました。床に敷かれている甕の破片は、1号窯跡で焼かれたものだったそうです。

その状況から、この古墳の主は、寒風での須恵器生産を行う人々をまとめる立場にあった有力者だったのではないかと想像されています。

窯のほんのすぐそばに、窯で焼かれた甕を敷き詰めた石室に葬られた古墳の主。須恵器生産との強いつながりを感じます。

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金田あおい

金田あおい

代表・デザイナー時代意匠考案 藍寧舎
大学・大学院で考古学を学んだのち、考古学や歴史学が持つ肯定的な側面に焦点を当てたデザインをしたいと専門学校へ。現在は、デザイン製作・ワークショップ・トークイベントなどをおこなう、時代意匠考案 藍寧舎(らんねいしゃ)として活動しています。

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