昨日は、配布された手元にあるマスク3セットのうち、特に外袋の違いに注目してみました。
今日は、とうとうその外袋を!開けてみたいと!思います!!

まず、OPP袋(鹿児島県姶良市・奈良県奈良市陰陽町)を開けるとこんな感じ。一旦開けてもまたシール留めできそうですね。

次に熱圧着のビニール袋(奈良市西紀寺町)。これはもう破くしかないです。再利用不可ですね。
さて、外袋を開けると出てくるのは、チラシ1枚と、さらに袋に入ったマスク2枚です。
チラシからみていきましょう。全てB類ですが、何か違いがあるでしょうか。
じゃん!


左側が鹿児島県姶良市配布のもの、中央が奈良県奈良市西紀寺町(飛鳥小校区)配布のもの、右側が奈良県奈良市陰陽町(済美小校区)配布のものです。
どうでしょう、わかりますか?ちょっと寄ってみましょう。

紙質は共通のようですが、発色がそれぞれ微妙に違います。鹿児島県姶良市のものが薄めで、奈良市西紀寺町のものは青みが強く濃いめです。奈良市陰陽町のものは、ほんの少し黄味がかっているように見えます。
おそらく、政府からデザインは配布されたけれども、印刷所、またはロットや印刷機が違うのでしょう。そこまではなんとなくあり得ることだろうと感じます。

ところがこれ、触ってみないとわからない話なんですが、厚みが違ったんです。
鹿児島県姶良市のものが厚めでおそらくですが連量90kgぐらい。奈良市のものは70kgぐらいです。当然ですが90kgの方がしっかりしていて高品質に感じます。
えっ。そこ統一されてないの??と驚きました。紙の値段も変わりそうですけどね。
では次に、マスクが入っていた袋を見てみましょう。
じゃん!

左側が鹿児島県姶良市配布のもの、中央が奈良県奈良市西紀寺町(飛鳥小校区)配布のもの、右側が奈良県奈良市陰陽町(済美小校区)配布のものです。
テープ付きのOPP袋であることに変わりはないんですが、全て厚み・サイズが違います。特に奈良市西紀寺町のものは、サイドに点線状のシーラーが入っているのがわかるでしょうか?その分横幅も少し広めです。
………………資料が少ないのはわかっているけれど…………………分類どころではありません。
こうなると、全戸配布するにあたっての仕様はどこまでが統一されていて、どこまでが請負先に任されていたのか気になりますね。
明日は、このマスク配布事業の最重要要素と言ってもいい、布製マスク本体について分析してみます。国会答弁や報道により、複数社が関わったことがわかっているので、なんらかの違いは出てくると予想されますが、さて、どんな相違点があるでしょうか。
ワクワクしますねえ!
(その9に続きます)

金田あおい

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